昔バーテンダーで働いていた時によく聞かれて、今でもたまに聞かれる質問があります。
それは、
のりお。はどのジャンルのお酒が一番美味しいと思う?
と言うものです。
この質問は結構答えるのが難しいです。
基本的には「お客さんが手にしているお酒が1番」と言っていました。
しかし、一応お酒のプロとしてそこで終わらせることなく、お客さんがウキウキして飲めるようにそのお酒に関連する話をさせて頂いてました。
ワインならワイン、ウイスキーならウイスキー、焼酎なら焼酎とそれぞれの歴史があって
たとえ作り方は似ていても、そこに至るまでの物語は非常に魅力的で飲むことが楽しく感じれると思います。
そのため、お客さんが手にしているお酒に1番魅力的な物語があるんだよ!って思ってもらえるように話をしていた記憶があります。
まあ今では「そんなもん気分だよ〜(o・ω・o)」で済ませてしまいます。ごめんなさい(_ _;)
今回の「味」との出会いは…
<ヒューゲル・リースリング 2012> です。
No.0008
ヒューゲル・リースリング 2012
前回のシャブリと同様に
フランス産白ワインの中でも有名なワインです。
特にアルザス地方における
このヒューゲル・リースリングはまさに王道中の王道です。
アルザス地方って?
アルザス地方って一体どこやねん!
そう思った方は下の地図の「青い部分」だと理解して下さい。
そう、もうほとんどドイツですね。
この地方は非常に飲みやすいワインが多く、実は初心者にお勧めしやすい地域なのです。
“ボルドーやブルゴーニュのワインは沢山有るしいくつか飲んだことあるから
アルザス地方のワインを飲んでみたいな〜”
そう思ったら必ずヒューゲル・リースリングです(笑)
何故ならこの造り手は、なんと1639年に創業し、12世代360年以上に渡り
「ワインの品質は100%ブドウそのものによる」という黄金律を守り続ける
アルザスの名門中の名門なのです。
オーク樽を使用せずブドウの品質だけで勝負するため、ステンレスタンクで熟成させています。
そして、現在、120カ国に輸出されているんだから驚きです。
他にも、「リースリング」というブドウは特徴的な品種で、好きと嫌いに明確に別れちゃうんです。
典型的な特徴としてペトロール香がすると言われています。
◎ちょっと豆知識◎
- “ペトロール香”とは…?
ペトロール香といわれる化石燃料、ガソリン、灯油、ケミカルなどと形容される香りのことで、リースリングの典型的な特徴です。
特にチリやアメリカ、オーストラリア産のリースリングではその傾向が強いです。
好きな人が飲めば、偉大な品種だ!!
嫌いな人が飲めば、ただのガソリン臭いワインじゃん!!
と
好き嫌いに明確な違いが出てきてしまう品種でもあります。
ではでは、ヒューゲル・リースリング 2012をグラスに注いでもらいました〜。
え?
グラスがめちゃくちゃお洒落??
そうなんです(笑)
のりお。はお洒落なグラスに目がないんです!!
やっぱり良いグラスを見てると心が踊りますよ、別に高価なグラスがいいわけじゃないんです。バカラとか人件費でほとんど値段が上がっちゃてるモノではなくてボヘミアの…
グラスを語りだしたら本を2,3冊書けてしまうぐらい大好きですが今日は我慢して話を戻します。
新しい「味」と出会えたので、テイスティング・ノートを作成していきます。
テイスティング・ノート
No.0008 | ヒューゲル・リースリング |
生産地 | フランス/アルザス地方 |
生産者 | ヒューゲル |
品種 | リースリング100% |
アルコール度数 | 12% |
内容量 | 750ml |
香り | 柑橘系や青リンゴ、白い花などの爽快な香りと、リースリングならではのぺトロール香をほのかに感じた。 |
味わい | 口に含んでからも香りが残り、いきいきとした酸味と骨格のある果実感が複雑味をもたせている。酸味の長い余韻が特徴的。 |
マリアージュ | アペリティフからメインディッシュまでの幅広い範囲 |
コスパ | ★★★☆☆ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
一口コメント | アルザスのワインと言えばという意味でもとりあえず飲んで欲しい。幅広い料理と相性が良いためマリアージュの楽しみがある。 |
前回の
とは同じ白ワインでも全く違う特徴をしたワインでした。
それでは!!